Japanese Society for Quality and Safety in Healthcare

理事長挨拶

理事長就任にあたり

 

一般社団法人医療の質・安全学会 理事長 松村 由美
(京都大学医学部附属病院 医療安全管理部 部長・教授)
本年6月に開催された理事会にて、医療の質・安全学会第3代理事長を拝命いたしました。安田あゆ子副理事長ならびに23名の新理事と協力し、学会の会員の皆様が、日本の医療の質を高め、安全を向上する活動を推進していく場を提供したいと心を引き締めております。この場を借りて、新理事メンバーを代表し、ご挨拶申し上げます。
くしくも、この度、理事長ならびに副理事長が2名とも女性となりましたので、「女性がリーダーになること」についてお話させていただきたいと思います。医学系の学会において、女性の理事長は大変少ない現状があります。医師の参加する医学会では、日本眼科学会理事長、日本眼科医会会長が女性ですが、国内主要医学会では、眼科学会と眼科医会の女性理事長就任が最初でした。看護系以外の学会では、女性リーダーは少ないと思われます。
医師の世界と同様、航空の世界においても女性機長は大変少ないのですが、日本航空グループのジェイエアの機長になられた長谷川涼子氏の言葉が心に残りましたので、ご紹介します。彼女が語っておられたのはコミュニケーションの難しさです。「コックピットは狭い空間です。副操縦士が話しやすい環境をつくらないと建設的な意見交換ができませんし、もし私が間違っていても何も言ってくれなくなります。」「言葉にはとても気を付けています。」機内アナウンスをするとき心がけるのは「ゆっくりと落ち着いて、トーンをひとつ下げて」(毎日新聞 大阪版 2021年4月17日)。私自身が心がけているのは、「調和」を伴うリーダーシップです。皆様の声や理事会メンバーの意見に耳を傾けながら、意思決定していく所存です。「心理的安全性」を合言葉に本会の運営を行ってまいります。
さて、本会は、「患者本位の質と安全を提供する新しい医療システムのあり方を実現する」ことを活動の目的として掲げています(定款第3条)。本方針の実現のために、ともに汗を流す仲間は、私を入れて総勢25名の理事です。うち、17名は代議員による選挙によって選ばれました。この17名が指名理事候補者推薦委員会を開催し、本会のあり方について議論を重ね、8名の指名理事を推薦しました。推薦にあたり重視したのが多様性、継続性、透明性です。多様性は理事メンバーに表れました。「患者本位の活動」を実現するために市民の立場の3名の方、また、「医療システムのあり方」を考えるために工学系の研究者2名の方を理事として迎えました。そして、25名のうち10名(40%)が女性です。本会の主要な事業である医療安全管理者養成講習会、医療安全支援センター総合支援事業等を円滑に運用すること(継続性)、本理事会の活動内容を見える化し、会員の皆様にお知らせすること(透明性)も併せ、「多様性、継続性、透明性」の3つの価値を私たちは重視します。
会員の皆様の活発な活動を推進するために理事会は活動し、それを通じて、日本の医療の質と安全の向上を目指します。会員の皆様には、どうぞご支援を賜りますようお願いいたします。
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