Japanese Society for Quality and Safety in Healthcare

設立趣意書

医療への信頼が大きく揺らいでいる今、医療の質と安全のあり方が鋭く問われています。 医療において患者さん本位の質のあり方を確立することは、患者さんと医療に従事する人々の共通の願いであるばかりでなく、健康を大切にし、安心して暮らせる社会を希求するすべての人々の願いでもあります。

医療を必要とする人々は、期待を実現してくれる安全で確かな医療を求めて、どうしたらよいか戸惑っています。 医療に従事する人々は、医療への期待に応え患者さん本位の医療を実現しようと努めながら、その思いが実現できないことに戸惑っています。 私たちは医療に対する期待と現実の医療が提供できていることとの間にいつしか乖離が生まれていることに気づきました。

近年のめざましい医療技術革新は医療の可能性を飛躍的に高めました。しかしこれに伴う医療過程の複雑化と危険性の増大は、医療の質と安全に関わるさまざまな矛盾と課題を蓄積してきました。これは日本だけでなく世界の国々で現代医療が直面している喫緊の課題であり、21世紀の医療と医療提供システムのあり方を問う根源的な課題でもあります。

医療の質と安全をめぐる諸問題は医療に従事する人々がいっそうの努力を重ねるということだけで解決できるものではありません。 医学の枠組みを超えさまざまな視座と幅広い英知を集めた学際複合的な研究とその知見を実際の医療に役立てる取り組みの推進を通じて、新しい医療のあり方、システムとして患者本位の医療の質と安全を保証するしくみを創り出す必要があります。

このたび、そのような研究を推進し交流する場として「医療の質・安全学会」の設立を祈念するにいたりました。 さまざまな立場で医療に関わる方々、医療関連諸学の研究者の方々はもちろん、患者本位の質と安全の確立に貢献できるさまざまな分野の研究者の方々のご参加により、新しい医療のあり方を国内外に提言できる有意義な学会となることを願っています。

発起人
高久 史麿 自治医科大学学長
飯塚 悦功 東京大学大学院工学系研究科教授
上原 鳴夫 東北大学大学院医学系研究科教授
嶋森 好子 京都大学医学部附属病院看護部長
武田  裕 大阪大学大学院医学系研究科教授
土屋 文人 東京医科歯科大学歯学部附属病院薬剤部長
永井 良三 東京大学医学部附属病院院長
三宅 祥三 武蔵野赤十字病院院長
(平成17年9月8日)

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