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<講師紹介>
1998年より、イングランド主席医務官および英連邦主席医を務める。主席医務官のポストは1855年の設立からいまだわずか15人目という重要かつ歴史的なポストである。就任以来、国の包括的保健戦略や、幹細胞研究の規制に関する法律の提案、患者安全の包括的プログラムの導入など、保健、医療、医学の幅広い分野において革新的な報告書を多数著している。
リアム卿は次の3つの業績によって有名である。 第一は、公共の場の禁煙区域の必要性、肥満の危険、過度の飲酒の問題に関し先駆的な報告を行っていることである。 第二は、現在医療界において国際的に認められているクリニカルガバナンスの概念を作ったことである。
第三は、医療システムにおける患者安全の問題について国際的にリーダーシップを発揮していることである。報告書‘An
organization with a memory’は、英国の医療安全政策を方向づけるものであり、また、WHO患者安全プログラム(World
Alliance for Patient Safety)の議長として世界的な影響を及ぼしている。
リアム卿は英国の12の大学からの名誉博士号など多数の公的な栄誉を受けている。保健、医療に関して広範囲の著作や研究を行なうとともに、多くの会議で基調講演を行なっている。
<当日風景>